一小情報ボックス

来て基地・商店街ラジオ「一小ボックス」

商店街内に放送局明るい声を地域にお届け

多くの人に支えられて実現子どもたちに「新津愛」を育む

 

JR新津駅東口側のメインストリートに連なる、にいつ0番線商店街と新津新光商店街。

両商店街のアーケード内では、毎週水曜日のお昼に、新津第一小学校の児童たちによるラジオ番組「一小情報ボックス」を生放送しています。

 

トークテーマは学校での出来事や行事の案内、委員会からのお知らせなど。

出演する児童は交代制で、お昼休みの時間に、にいつ0番線商店街内にある放送局「0番線待合室来て基地」 に歩いてやって来ます。「一小の子たちはアドリブカが高い」と太鼓判を押すのは、パーソナリティの東村さんと土屋さん。2015年の放送開始からずっと、子どもたちを見守ってきました。

 

「来て基地」は、かつてのアーケード放送を復活させようと、にいつ0番線(当時は新津中央)商店街、新津新光商店街が協力して開設。アーケード内300メートルにわたってスピーカーを設置し、お店の宣伝や防災・防犯情報を放送する機材を整えました。東村さんはフリーアナウンサーで元エフエム新津(新潟市秋葉区のコミュニティラジオ)アナウンサー、土屋さんは同局のパーソナリティということで、ラジオのノウハウがあったお二人。

「商店街に子どもたちの声を届けられたら」と近くの新津第一小学校に話を持ちかけ、番組の実現に至りました。

 

「運営は完全にボランティアです。もともとラジオが好きなので続けていますね」と土屋さんは話します。 

 

ここに来ると、普段聞けない話が聞けので面白い」

「自分の話したいこと、楽しいことを話せるのがいい」と、児童たちも楽しんで収録に取り組んでいる様子。

 

放送時間になると、商店街のベンチに座って耳を傾ける地域の方、「来て基地」の様子をそっと伺う保護者の方もいて、番組が愛されていることが伝わります。

 

「子どもが元気でいいね!と、声を掛けてくれる方もいて、喜ばれることはやっぱり嬉しい。 新型コロナウイルスの影響で休んだ期間もあったけれど、できる限り続けていきたいです」と東村さん。「ここまで来れたのは、先生や地域コーディネーターの方々、保護者の皆さん、秋葉区、何より商店街の応援があったことが大きいです」と土屋さんは話します。

 

新津第一小学校は、「一小情報ボックス」をはじめとしたユニークな地域交流活動が評価され、2017年に文部科学大臣賞を受賞しました。「商店街や地域の活性化は、小学校の活性化にも繋がる」と田邊校長先生。「地域と繋がって楽しい、新津で生まれ育って幸せだ、という経験は、将来地元に戻ってきたいという心を育てます。当校も最大限地域に貢献していきますので、これからも暖かく見守っていただきたいです」

 

優しい想いがあふれる新津の商店街。「一小情報ボックス」はエフエム新津でも放送していますが、ぜひ商店街に来て、お買い物をしながら聞いてみてください。

 


季刊情報誌「炎ほのお」2021年冬号の記事を掲載しています。

 

季刊誌:炎 ほのお
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